柏市にあった柏競馬場(現,UR豊四季台団地)を引き継ぐ形で1950年(昭和25年)に開設されたのが船橋競馬場(千葉県船場市若松1丁目)だ. 
船橋競馬場は,川崎競馬場とともにオープンしたが,資産と運営はよみうりランド[9671.T]がおこなっている. 船橋(千葉県),浦和(埼玉県),大井(東京),川崎(神奈川県)の各競馬場を南関東公営競馬(南関4場)という. 
しかし,どこの地方競馬場も経営は厳しく,根本的な立て直しか撤退を突き付けられている. それでも船橋競馬場は,赤字すれすれの状態ではあるものの,なんとか黒字運営をおこなっている. 
観覧スタンド施設の老朽化のため建て直しが必要だが,若い世代のギャンブル離れは著しく,この巨額投資の回収の見込みが立たない. 
そのような状況のなか,船橋競馬場を運営するよみうりランドは観覧スタンドの耐震化を選択した. 現在,その耐震化工事を進めている. 
今後10年-15年ほどは,古い設計の観覧スタンド施設を使っていくことになる. 
また,すでに使われていなかった古い平屋建ての第1-1投票所と第1-2投票所は解体され,新しい平屋建ての投票所が2013年5月6日(月)にオープンした. 
新しい投票所の施設面積は,1540.87m2(新投票所 993.86m2,屋根つき広場 499.76m2,その他 47.25m2)となっている. 
その他にも,巨大な施設を建設中だ... それは,発電所だ. 
2011年3月11日(金) 14:46:18,三陸沖を震源とした東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)は,大きな被害を出したが,一方で日本に色いろなことを教えてくれた. そのひとつが,原子力発電は大変リスクが高い発電方式だったということだ. また,原子力発電所などから出る放射性廃棄物の最終処分方法や場所すら決まっていない. 
もっとも安いといわれていた原子力発電だったが,実は安くない発電方式だったということもわかってきた. 株式や不動産投資のリスクを下げる方法として,分散化する方法がある. 安定的な電力を安定的に提供するためには,同じような考え方で発電方式の分散化が要だった. しかし日本の電力の場合,国や電力会社のかたよった考え方により,この発電方式の分散化ができていなかった. 
このような反省から,太陽光発電が注目されている. よみうりランドも,太陽光発電事業に参入することを2013年3月に発表した. 現在予定しているのが,静岡県掛川市のよみうりランド家代の里太陽光発電所と,千葉県船橋市若松1丁目のよみうりランド船橋競馬場太陽光発電所の2カ所だ. 
よみうりランド家代の里太陽光発電所は,年間発電量約780MW/h(メガワットアワー),一般家庭約220世帯分で,投資額は約2億4000万円. また,よみうりランド船橋競馬場太陽光発電所は,年間発電量は約1400MW/h,一般家庭約390世帯分で,約4億7000万円の投資となる. 船橋競馬場の施設は,2013年11月に運転開始する. 船橋競馬場の場合,敷地面積的にまだ余裕があるため,この2倍程度まで拡張できるかもしれない。
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