1995年(平成7年)1月の阪神淡路大震災,2011年3月の東日本大震災をはじめ,近年各地で大規模な自然災害が発生している. 関東地方でも,首都直下地震がいつ起きてもおかしくないと予測されている. また,地球規模の温暖化の影響で,1900年初期と比較すると大雨の日数は 1.5倍にもなり,洪水や竜巻のリスクも大きくなっている. 集中豪雨や局所的な大雨(通称,ゲリラ豪雨)が増加している.
阪神淡路大震災がきっかけとなり,防災センターの整備が急ピッチで進められ,1997年(平成9年)3月に,千葉県船橋市東船橋5丁目に船橋防災センターができた. 船橋防災センターは,国土交通省関東地方整備局が管理している河川やダム,国道などの施設が,地震や,豪雨,火山などによっておきた災害の応急復旧活動を支援する.
船橋防災センターの大型のテント8棟には,応急復旧に必要なH形鋼,覆工板(ふくこうばん),鋼矢板(こうやいた/シートパイル)などの資材を備蓄している. また,芝生の地下には,砕石(さいせき)や割栗石(わりぐりいし),山砂などが大量に埋められている.
さらに,この船橋防災センターに,最新の施設が導入された...
.
阪神淡路大震災がきっかけとなり,防災センターの整備が急ピッチで進められ,1997年(平成9年)3月に,千葉県船橋市東船橋5丁目に船橋防災センターができた. 船橋防災センターは,国土交通省関東地方整備局が管理している河川やダム,国道などの施設が,地震や,豪雨,火山などによっておきた災害の応急復旧活動を支援する.
船橋防災センターの大型のテント8棟には,応急復旧に必要なH形鋼,覆工板(ふくこうばん),鋼矢板(こうやいた/シートパイル)などの資材を備蓄している. また,芝生の地下には,砕石(さいせき)や割栗石(わりぐりいし),山砂などが大量に埋められている.
さらに,この船橋防災センターに,最新の施設が導入された...
.
それが,の次世代型気象レーダのXバンドマルチパラメータレーダ(MP レーダ)だ.
現在,気象庁が使っている雨量レーダーはCバンドレーダといわれるもので,4GHz-8GHzの電波を使いう. 一方,Xバンドレーダは 8GHz-12GHzの電波を使い,Cバンドレーダに比べ波長が短いため,高分解能なリアルタイム観測が可能だ. 水平と垂直の2種類の偏波を使うことで,雨粒の形がどのくらいつぶれているかをみて雨量を推定している. さらに,ドップラー機能により,風の方向の観測も可能となっている. 集中豪雨や局所的な大雨(通称,ゲリラ豪雨)の観測に向いている. ただし,Xバンドレーダは,電波の特性からCバンドレーダに比較して,約半分の距離しか計測できない. そため,より多くのレーダー配置が必要となる.
国土交通省は,すでに全国に27基のXバンドMPレーダを整備済みだが,2013年度の予算で,北海道に 1基,東北地方に 4基,関東地方に 3基のXバンドMPレーダを追加整備する. 関東地方の3基は,千葉県船橋市,群馬県伊勢崎市,栃木県さくら市,となり,神奈川県横浜市,埼玉県さいたま市の 2基と合わせて合計 5基となった. 船橋市は船橋防災センター内に設置された. XバンドMPレーダは,1基約2億円と言われている. ダムの建設費用からみれば,はるかに安い. また,投資対効果も高い.
<関連記事>
(2013年09月11日)近年の異常気象@日本に巨大宇宙船か編(2)
(2013年09月11日)近年の異常気象@埼玉県越谷市野田市の竜巻災害(1)
(2013年08月22日)夏の風2013@船橋市内でも激しい雷雨(67)
現在,気象庁が使っている雨量レーダーはCバンドレーダといわれるもので,4GHz-8GHzの電波を使いう. 一方,Xバンドレーダは 8GHz-12GHzの電波を使い,Cバンドレーダに比べ波長が短いため,高分解能なリアルタイム観測が可能だ. 水平と垂直の2種類の偏波を使うことで,雨粒の形がどのくらいつぶれているかをみて雨量を推定している. さらに,ドップラー機能により,風の方向の観測も可能となっている. 集中豪雨や局所的な大雨(通称,ゲリラ豪雨)の観測に向いている. ただし,Xバンドレーダは,電波の特性からCバンドレーダに比較して,約半分の距離しか計測できない. そため,より多くのレーダー配置が必要となる.
国土交通省は,すでに全国に27基のXバンドMPレーダを整備済みだが,2013年度の予算で,北海道に 1基,東北地方に 4基,関東地方に 3基のXバンドMPレーダを追加整備する. 関東地方の3基は,千葉県船橋市,群馬県伊勢崎市,栃木県さくら市,となり,神奈川県横浜市,埼玉県さいたま市の 2基と合わせて合計 5基となった. 船橋市は船橋防災センター内に設置された. XバンドMPレーダは,1基約2億円と言われている. ダムの建設費用からみれば,はるかに安い. また,投資対効果も高い.
<関連記事>
(2013年09月11日)近年の異常気象@日本に巨大宇宙船か編(2)
(2013年09月11日)近年の異常気象@埼玉県越谷市野田市の竜巻災害(1)
(2013年08月22日)夏の風2013@船橋市内でも激しい雷雨(67)