CEATEC JAPAN (シーテックジャパン)は,アジア最大級の規模を誇るデジタル家電,情報,通信,部品の国際展示会だ.
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以前は,エレクトロニクスショーやデータショーとして,東京都中央区晴海の東京国際見本市会場で開催されていたが,幕張メッセが1989年10月に開業後,1991年以降から千葉幕張新都心で開催されている.
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CEATEC JAPANには,国内および海外のデジタル家電やエレクトロニクスを代表する企業が参加し,近未来のテクノロジーなどの最新トレンドを見ることができる. 毎年,約 14万人の来場者数がある.
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コンシューマエレクトロニクス系(一般顧客向け家電)の国際見本市としては,ドイツベルリンのIFA(国際メディア機器展示会/来場者数約24万人),米国ラスベガスのCES(国際家電見本市/約15万人)などがある.
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だが,日本の得意分野だったデジタル家電の元気がない. シャープをはじめパナソニク,ソニー,NEC など日本を代表する大手家電メーカーは,2000年代ごろから徐じょに苦戦している.
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デジタル家電やコンピュータ関連や通信関連の機器のコモディティ化(汎用品化)により,韓国や台湾,中国企業が急速に追い上げている. 根本的な理由として,先進的な事業戦略に責任を取りたくないトップマネジメントが多くなったからと指摘する人もいる.
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急激な価格下落も日本の競争力を下げている. たとえば,発売当初 50インチクラスのテレビは 80万円程度していたが,現在は日本製でも 14万円程度で買える. 画質はいまひとつであるものの,中国メーカーでは 10万円を切る価格まである.
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日本の家電企業は,より付加価値の高いフルハイビジョン(画素数,横3840×縦2160ドット)の4倍(面積比)となる高画質化した次世代4Kテレビ(画素数,横1920×縦1080ドット)に移行しつつある.
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一方で,日本の電子部品企業の業績は比較的好調に推移している. 日本の電子部品がないと,スマートフォンなどを作れないからだ.
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最近,この CEATEC JAPAN に異業種企業が参加している.
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それは,クルマ業界からの参加だ.
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日産の電気自動車(EV)リーフをベースとしたクルマの走行デモをおこなった. だが,ただのクルマではない. アドバンスドドライバーアシスタンスシステム(高度運転支援技術)を搭載した電気自動車リーフだ.
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日産が今回走らせてたのは,先日公道走行可能なナンバーを取得した最新のクルマだ. すでに現在のクルマは,電子制御ユニット(ECU)によって低燃費走行やブレーキ制御をおこなっている. さらに自動運転となると,GPS(位置情報システム)や複数のカラーカメラ,レーダーセンサー,道路交通システムとの情報通信などと,クルマは最先端エレクトロニクス技術の集積体となる. もはや自律的に動くロボットともいえる.
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自動運転の研究は,トヨタホンダでも進んでいる. 海外では.IT企業の米国グーグル(Google)も参入している.
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