気象庁は,2013年2月6日(水),関東圏で大雪になると予報した. 関東圏としては,この冬3回目の大雪となる予報だが,前回の大雪では,通常の交通状態に戻るのに3日もかかってしまった. そのようなことなどから,各関係部門が特別態勢でのぞんだ. JR東日本も,事前に対策を検討し,それを実行した.
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JR京葉線南船橋駅改札口前には,「降雪見込みにともなうJR千葉支社管内の運転計画について」という臨時掲示版が設置された. 通常運転の 70%(7割)運転となることが説明されている. だが,この説明であれば,ほとんどの客は,大雪になれば 70% 運転と受けとめたのではないだろうか. 首都東京への通勤客が多いのに,なぜ千葉管内だけの案内なのかという問題もある.
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今年(2013年)の大雪の要因として,偏西風が平年より南に蛇行していることで,寒気が南下しやすくなっていることがある. これが,日本海低気圧だ. だが,太平洋側の大雪の要因は異なる. 過去のデータから,「冬に八丈島付近を低気圧が通過するとになる」ということがわかっている.
JR京葉線南船橋駅高架橋下に置かれていた融雪剤(粒状塩化カルシウム).
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それが,南岸低気圧(通称,南低)だ. 九州の南に発生した低気圧が発達しながら,日本列島の南岸を東に進んでいく低気圧のことで,毎年2月から3月にかけてよく発生し,強い寒気を運んでくる. たびたび,太平洋側で荒れた天気となる. 2013年2月6日(水)の天気図も,このパターンだった.
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だが,気象庁の予報は見事にハズレた. 2013年2月6日(水)の朝の千葉県には,まったくは降っておらず,お昼ごろにみぞれからにはなったものの,積雪の記録にはならなかったのだ...
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