千葉県第2次5カ年計画において,千葉海浜ニュータウン構想が立案されたのは,1966年(昭和42年)だった. その構想をもとに,海浜ニュータウン幕張地区の埋め立てが1973年着工した. その後,1975年に幕張新都心基本計画が発表され,522.2ha(中心地区 437.7ha+拡大地区 84.5ha)にもなる土地開発のマスタープラン(幕張新都心基本計画)が固まった.
そのマスタープランでは,成田国際空港と首都東京の中間点の立地を生かし,幕張メッセを核とした職-住-学-遊の複合機能が集積した国際業務都市が描かれていた.
▼幕張新都心で未開発となっていた,豊砂拡大地区.
1980 年代には,東関東自動車道や京葉線が開通し,高速交通インフラも整備された. そして,日本最大級のコンベンション施設である幕張メッセ(21.7万m2)が1989年に完成. 千葉スタジアム(現,QVCマリンフィールド)も1990年に完成. さらに,幕張テクノガーデンが1990年,ワールドビジネスガーデンが1991年にオープンした.
バブル景気に都心の土地が高くなり過ぎたたこともあり,幕張新都心豊砂拡大地区も,松下電器産業(現,パナソニック)や沖電気工業,日立製作所,ソニー,日本航空,三井物産などの有名企業に飛ぶように予約されていった. だが,日本はバブル景気がはじけ,順調に進んでいたとも思えた幕張新都心の開発は止まってしまった. 豊砂拡大地区で開設できたのは,会員制大型ショッピングセンターコストコホール幕張倉庫店だけだった.
千葉県企業庁は,2012年度末(2013年3月末)の解体がすでに決まっている. この解体に向けて,保有土地の処分や市町村への引継ぎなどを進めている. 特に,京葉臨海地域の幕張新都心豊砂拡大地区の処分は急がれていた.
だが,新習志野駅と海浜幕張駅との中間点の場所になり鉄道交通の便はよくない. 計画されている新駅ができないと土地の販売すら難しい.
だが,ららぽーとTOKYO-BAY並みの年間約 2500万人も集客できる施設ができることが決まった. 新駅予定場所前に,巨大ショッピングセンターの(仮称)イオンモール幕張新都心が出店することが決まったのだ. (仮称)イオンモール幕張新都心店の1日あたりの平均来場者数は6万人となり,その 1/4 が鉄道を利用したとしても,3万人(往復)の乗客数となる. 反対側の千葉県免許センターも相当数の乗客が見込めるため,新駅設置が急浮上している. しかし,下り線の高架橋化(上りは完了ずみ)もおこなう必要があるため,100億円以上の投資が必要となるだろう.
開発地区は,2012年4月には千葉県企業庁からイオンに引き渡されたが,7月時点で工事に入るようすもなかった. このような状況では,2013年3月オープンはできないだろうといわれていた. だが,ようやく,(仮称)イオンモール幕張新都心は,予定より1年弱ほど遅れ,2013年下期中にオープンになる予定だ. では,(仮称)イオンモール幕張新都心店どのようなショッピングモールになるのだろうか...
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そのマスタープランでは,成田国際空港と首都東京の中間点の立地を生かし,幕張メッセを核とした職-住-学-遊の複合機能が集積した国際業務都市が描かれていた.
▼幕張新都心で未開発となっていた,豊砂拡大地区.
1980 年代には,東関東自動車道や京葉線が開通し,高速交通インフラも整備された. そして,日本最大級のコンベンション施設である幕張メッセ(21.7万m2)が1989年に完成. 千葉スタジアム(現,QVCマリンフィールド)も1990年に完成. さらに,幕張テクノガーデンが1990年,ワールドビジネスガーデンが1991年にオープンした.
バブル景気に都心の土地が高くなり過ぎたたこともあり,幕張新都心豊砂拡大地区も,松下電器産業(現,パナソニック)や沖電気工業,日立製作所,ソニー,日本航空,三井物産などの有名企業に飛ぶように予約されていった. だが,日本はバブル景気がはじけ,順調に進んでいたとも思えた幕張新都心の開発は止まってしまった. 豊砂拡大地区で開設できたのは,会員制大型ショッピングセンターコストコホール幕張倉庫店だけだった.
千葉県企業庁は,2012年度末(2013年3月末)の解体がすでに決まっている. この解体に向けて,保有土地の処分や市町村への引継ぎなどを進めている. 特に,京葉臨海地域の幕張新都心豊砂拡大地区の処分は急がれていた.
だが,新習志野駅と海浜幕張駅との中間点の場所になり鉄道交通の便はよくない. 計画されている新駅ができないと土地の販売すら難しい.
だが,ららぽーとTOKYO-BAY並みの年間約 2500万人も集客できる施設ができることが決まった. 新駅予定場所前に,巨大ショッピングセンターの(仮称)イオンモール幕張新都心が出店することが決まったのだ. (仮称)イオンモール幕張新都心店の1日あたりの平均来場者数は6万人となり,その 1/4 が鉄道を利用したとしても,3万人(往復)の乗客数となる. 反対側の千葉県免許センターも相当数の乗客が見込めるため,新駅設置が急浮上している. しかし,下り線の高架橋化(上りは完了ずみ)もおこなう必要があるため,100億円以上の投資が必要となるだろう.
開発地区は,2012年4月には千葉県企業庁からイオンに引き渡されたが,7月時点で工事に入るようすもなかった. このような状況では,2013年3月オープンはできないだろうといわれていた. だが,ようやく,(仮称)イオンモール幕張新都心は,予定より1年弱ほど遅れ,2013年下期中にオープンになる予定だ. では,(仮称)イオンモール幕張新都心店どのようなショッピングモールになるのだろうか...
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