2012年8月13日(月)夕刻を迎え火(迎え盆),8月16日(木)を送り火(送り盆),13日から16日までの4日聞をお盆という. 祖先の霊をまつる(供養)行事として全国でおこなわれている. また,先祖の霊が,懐かしい家へ里帰りが許される期間でもある. 
本来は,7月13日から16日だったが,新暦に変わってからは8月におこなう. 開拓地であった北海道の道南や函館の一部,沖縄奄美の一部,東京と横浜旧都市部などでは,今でも7月にお盆をおこなうところもある.
この時期になると,普段見慣れないお盆用品が花屋やスーパーマーケットに並ぶ. 線香やローソク,仏壇花は年中販売されているものの,オガラやマコモのゴザ,牛馬,蓮の葉などは,この時期にしか販売されていない. 
皮をはいだ麻の茎を乾燥させたオガラ(麻殻/苧殻)は,迎え火として,家の門や玄関などで焚く. 素焼きのホーロク皿に,オガラをのせて焚く場合もある. 先祖の霊が,家に戻って来るのを迎える意味がある. オガラではなく松の皮を焚く地域もある. 
線香に火をつける場合,今では100円ライターで直接線香に火をつけることが多いが,もともとはローソクに火を灯して,そのローソクから線香に火をつける.
だが,お盆の時期に,ローソクによる火災が増える. 東京都内だけでも,5年間に10件の火災が起きている. 毎年この時期になると,東京消防庁は市民に対して注意を呼びかけている. メーカー側も,ローソクによる火災防止の対策をした商品を出している...続きを読む
(2012年05月04日)
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