「子ども認可保育所(認可保育園)に申し込んでも,満員で入れない」という状態が長年続いている. いわゆる待機児童問題のことだ. 申請をしながら,認可保育所にハズレてしまった待機児童数が,全国で 2万4825人(2012年4月1日時点)となっている.
習志野市袖ヶ浦2丁目袖ケ浦西近隣公園. かつて,船溜りがあったが,埋め立てられて大規模公園となった.
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民主党政権下で認可保育所が増えたことなどから,前年比で 731人減とはなっているものの,依然として大きな改善はない. 保育所不足は,子どもを増やすための重要な施策のひとつであり,日本の経済にとっても深刻な問題だ.
千葉県習志野市袖ケ浦2丁目の習志野市立袖ヶ浦保育所.
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だが,これは見かけ上の数字であり,実際には最初からあきらめて申込みすらおこなっていない潜在待機児童が多数いる. 厚生労働省調査では,3人に2人は入れないという状態で,全国で 80万人以上いると推定されている. 実際には,300万人以上(民間会社推定)ともいわれている.
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そのような状況の中,千葉県習志野市袖ケ浦2丁目習志野市立袖ヶ浦保育所を建てかえることになった. 直接的な理由は,袖ヶ浦保育所の2階建て棟の耐震化指標が Is値 0.38 (習志野市の基準では,0.8以上)であったことによる. 袖ケ浦地区は,液状化現象で大きな被害が出た地区でもある. また,遊具施設や温水シャワーなどの施設の老朽化も進んでいる. 袖ヶ浦保育所は,1969年に造られた古い施設だ.
(仮称)袖ヶ浦こども園は,2580m2 で, 屋上には緑化された園庭 570m2 ができる. また,施設の3階(480m2)には子どもセンター遊ぎ室ができる. 施設は,260名が入居できる設計となり,こども園募集定員は 230人となる.
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習志野市が進めている,(仮称)袖ヶ浦こども園になる. こども園とは,今までの保育園幼稚園を一体化し,就学前の子どもに保育と教育サービスを提供するものだ. これにより,乳児と幼児が同じ施設に通うことができ,特に兄弟がいる家庭には利点が多い. だが,(仮称)袖ヶ浦こども園に建て替えるにあたり,市役所(宮本泰介市長)と市民,保育関係者(保連)の間でもめている...
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