米国ニューヨークにて,ソニーコンピュータエンタテインメント(SCE)による PlayStation Meeting 2013(プレイステーションミーティング2013)が 2013年2月20日(日本時間2月21日 朝 8:00 から)に開催された.
プレイステーションミーティングとは,ソニーコンピュータエンタテインメントがゲームソフト開発ベンダー向けにおこなっているプライベート会議で,重要な内容が先行されて発表されることがある.
そのミーティングのなかで,2年ほど前から噂となっていた新型据え置き型家庭用ゲーム機の発表がおこなわれた. それが,プレイステーション4(PS4)だ. 日本では,「4(シ)」が「死」につながり,縁起が悪い数字ととらえられることなどから番号は使わないのではないかという憶測もあったが,結局 PS4 となった.
PS4 は,米国の 2013年のクリスマス(ホリデーシーズン)商戦に向けて発売される. 日本国内においても,年末年始商戦に合わせて発売される予定だ.
▼SCEグループCEO のアンドリューハウス. ▼1990年ソニー入社.
2006年に販売された PS3 には,CELL(セル)とよばれる頭脳(CPU+SPE)が使われている. このセルは,SCE と IBM ,東芝による共同開発で,新規の生産設備の投資も含め 3000億円以上の巨費が投入されたといわれている.
▼PS4 向けに発売されるタイトルのイメージ画像.
2005年に発売されたマイクロソフト社の据え置き型の家庭用ゲーム機 Xbox360(エックスボックスサンロクマル)の世界累計発売台数は 7600万台だが, SCE の PS3(ピーエススリー)は1年遅れの発売ではあったものの累計販売台数は 7000万台と苦戦している. 2006年に販売された 任天堂の Wii(ウィー)の累計販売台数は 9900万台だ.
SCE が苦戦した理由は,PS3 に使われたセルという頭脳(プロセッサ)の問題だ. 性能は高いものの,複数の処理を並列に動かすことが大変難しいマシンだった. 結局,ソフト開発ベンダーが離れてしまい,魅力的なタイトルが出せなかった.
▼今回発表された.新型専用ワイヤレスコントローラー(Dualshock 4). ▼最近のスマートフォンで普通となっている 9軸(ジャイロ+加速度+地磁気)センサは入らなかった. ▼青いマーカー(LEDを配置したライトバー)をカメラ(Eye)で読み取って傾きなどを検出するようだ.
そのような反省から,今回の次世代機にセルは採用されなかった. これは,PS3 ソフトとの互換を失うことになり, PS4 マシンで PS3 のソフトがそのまま動かすことができないことを意味する.
この問題に対して SCE では,クラウド方式で対応する. データセンター内にかなりの台数(おそらく1万台以上)の PS3 を並べ,そこでゲームを動かし,画面だけを PS4 などに送るしくみだ. これを使えば,PSP やスマートフォンでも PS3 や PS2 のゲームプレィもできるようになる. ただし,コントローラに依存するような操作はできない.
今年も東京ゲームショー2013(TGS2013)が,千葉市幕張メッセにて 2013年9月19日(木)-9月22日(日)で開催される. 今年の東京ゲームショーのテーマは「GAMEは進化し続ける。」に決定した. 意味ありげなテーマとなっている.
▼新機能のシェア(SHARE)ボタン(左写真)とタッチパッド(右写真). ▼シェアボタンはSNS(ソーシャルネットワークサービス)対応用. ▼タッチパッドは,PC のマウスのような使い方をするものと思われる. ▼また,スマートフォンやタブレットなどで使われている,ピンチアウトやピンチイン,フリック(はらう),ダブルタップも使えるものと思われる.
今回のプレイステーションミーティング2013では,PS4 本体のデザインは発表されなかった. PS4 本体のデザインは,2013年6月米国で開催される世界最大のゲームショー Electronic Entertainment Expo 2013 (E3 2013)で発表されるだろうという憶測が出ている.
▼今回発表された,PS4 専用カメラ(Eye). ▼カメラが2眼になり,立体認識ができるようになった.
この PS4 だが,2013年9月に幕張メッセでおこなわれる東京ゲームショー2013で,初デモプレイができる可能性が高い. ただし,価格の発表は 2013年11月下旬ごろになるかもしれない.
▼今回のプレイステーションミーティング2013の数週間前にネットに流れた PS4 のコントローラ. ▼今回発表されたデザインと,ほぼ同じだった. ▼奥に映り込んでいる機器は,開発用のマシンと思われる. ▼一般市場向けの PS4 本体とは異なる.
いまだに謎のままとなっている PS4 本体のデザインだが,ネット住人によりいくつかのデザインが作られている...
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プレイステーションミーティングとは,ソニーコンピュータエンタテインメントがゲームソフト開発ベンダー向けにおこなっているプライベート会議で,重要な内容が先行されて発表されることがある.
そのミーティングのなかで,2年ほど前から噂となっていた新型据え置き型家庭用ゲーム機の発表がおこなわれた. それが,プレイステーション4(PS4)だ. 日本では,「4(シ)」が「死」につながり,縁起が悪い数字ととらえられることなどから番号は使わないのではないかという憶測もあったが,結局 PS4 となった.
PS4 は,米国の 2013年のクリスマス(ホリデーシーズン)商戦に向けて発売される. 日本国内においても,年末年始商戦に合わせて発売される予定だ.
▼SCEグループCEO のアンドリューハウス. ▼1990年ソニー入社.
2006年に販売された PS3 には,CELL(セル)とよばれる頭脳(CPU+SPE)が使われている. このセルは,SCE と IBM ,東芝による共同開発で,新規の生産設備の投資も含め 3000億円以上の巨費が投入されたといわれている.
▼PS4 向けに発売されるタイトルのイメージ画像.
2005年に発売されたマイクロソフト社の据え置き型の家庭用ゲーム機 Xbox360(エックスボックスサンロクマル)の世界累計発売台数は 7600万台だが, SCE の PS3(ピーエススリー)は1年遅れの発売ではあったものの累計販売台数は 7000万台と苦戦している. 2006年に販売された 任天堂の Wii(ウィー)の累計販売台数は 9900万台だ.
SCE が苦戦した理由は,PS3 に使われたセルという頭脳(プロセッサ)の問題だ. 性能は高いものの,複数の処理を並列に動かすことが大変難しいマシンだった. 結局,ソフト開発ベンダーが離れてしまい,魅力的なタイトルが出せなかった.
▼今回発表された.新型専用ワイヤレスコントローラー(Dualshock 4). ▼最近のスマートフォンで普通となっている 9軸(ジャイロ+加速度+地磁気)センサは入らなかった. ▼青いマーカー(LEDを配置したライトバー)をカメラ(Eye)で読み取って傾きなどを検出するようだ.
そのような反省から,今回の次世代機にセルは採用されなかった. これは,PS3 ソフトとの互換を失うことになり, PS4 マシンで PS3 のソフトがそのまま動かすことができないことを意味する.
この問題に対して SCE では,クラウド方式で対応する. データセンター内にかなりの台数(おそらく1万台以上)の PS3 を並べ,そこでゲームを動かし,画面だけを PS4 などに送るしくみだ. これを使えば,PSP やスマートフォンでも PS3 や PS2 のゲームプレィもできるようになる. ただし,コントローラに依存するような操作はできない.
今年も東京ゲームショー2013(TGS2013)が,千葉市幕張メッセにて 2013年9月19日(木)-9月22日(日)で開催される. 今年の東京ゲームショーのテーマは「GAMEは進化し続ける。」に決定した. 意味ありげなテーマとなっている.
▼新機能のシェア(SHARE)ボタン(左写真)とタッチパッド(右写真). ▼シェアボタンはSNS(ソーシャルネットワークサービス)対応用. ▼タッチパッドは,PC のマウスのような使い方をするものと思われる. ▼また,スマートフォンやタブレットなどで使われている,ピンチアウトやピンチイン,フリック(はらう),ダブルタップも使えるものと思われる.
今回のプレイステーションミーティング2013では,PS4 本体のデザインは発表されなかった. PS4 本体のデザインは,2013年6月米国で開催される世界最大のゲームショー Electronic Entertainment Expo 2013 (E3 2013)で発表されるだろうという憶測が出ている.
▼今回発表された,PS4 専用カメラ(Eye). ▼カメラが2眼になり,立体認識ができるようになった.
この PS4 だが,2013年9月に幕張メッセでおこなわれる東京ゲームショー2013で,初デモプレイができる可能性が高い. ただし,価格の発表は 2013年11月下旬ごろになるかもしれない.
▼今回のプレイステーションミーティング2013の数週間前にネットに流れた PS4 のコントローラ. ▼今回発表されたデザインと,ほぼ同じだった. ▼奥に映り込んでいる機器は,開発用のマシンと思われる. ▼一般市場向けの PS4 本体とは異なる.
いまだに謎のままとなっている PS4 本体のデザインだが,ネット住人によりいくつかのデザインが作られている...
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